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お疲れ様です。なぎさです!
みなさん、お元気ですか。私は今のところ普通です。
当欠、遅刻、バックレ…。
風俗店のお仕事に携わる方であれば、きっと一度は耳にした事があるでしょう。
これらは主に「私たち風俗嬢が、予定どおりの出勤スケジュールを守れないとき」に使われる言葉です。
その理由には不可抗力な出来事もあれば、油断や怠けからくる失敗なども含まれておりますが。
いずれにせよお客様やお店にとって、大きな負担になっていることには変わりませんね。
(ちなみに、私も昔は結構やらかしてました…思い返すと冷や汗)
今回の記事では、風俗嬢が当欠・遅刻・バックレする理由をまとめております。
話の中では女性キャストが抱えるリスクやその対策に触れつつ、
お店のスタッフさんや遊びに来てくれるお客様にとって、負担やストレスが少なくなる方法についても考えてみました。
キャスト側からのいち意見ではありますが、よろしければご覧になってくださいませ。
もくじ
風俗店における当欠・遅刻・バックレとは
それでは始めに、当欠・遅刻・バックレがどのような意味を持つかを見ていきしょう。
大半の方はご存じのことと思いますが、まずは基本的な言葉の意味をまとめましたので、ご紹介していきますね。
当欠
当欠というのは、いわゆる略語のことでして。
正式名称は「当日欠勤」となります。
言葉の意味としては「出勤当日に仕事に行く事ができず、お店に連絡してからお休みすること」ですね。
ちなみにお店に連絡を入れずに、無断で仕事を休むことは無断欠勤、いわゆる「無欠」と呼ばれるもの。
お店を休むという点では同じですが、社会人マナーの観点からすれば、当欠と無欠は似て非なるものです。
欠勤する際にきちんとお店に連絡することは、
私たちキャストがすべき最低限であり、必須の作法だと言えます。
もちろんお店にとっては、どちらも困ったモノなんでしょうが…
欠勤後にお店との信頼関係に及ぼす影響を考えれば、絶対に連絡だけはすべきです。
遅刻
遅刻に関しては、きっとどなたにも馴染みのある言葉ですよね。
「その日の出勤予定時刻に遅れてしまう」ことを言います。
ナイトレジャーに関わらず、どんな仕事でも出勤予定時刻に遅れてしまうのは大変なことです。
記事のラストで触れておりますが、かくいう私も結構な感じの遅刻経験があったりします…。
バックレ
「バックレ」というのは、連絡をせず無断でお店を辞めることです。
この言葉は”知っているのに、知らないふりをする”という意味の「しらばくれる」を語源としています。
実際のところ「予定されていた出勤日にお店に来ず、
スタッフさんがスマホ等に連絡しても繋がらず、そのままフェードアウト」というケースが多いのではないでしょうか。
そういった意味合いを考えて、
「無欠=無断欠勤」とバックレとは、ほぼ同じ意味合いをもつ言葉だと私は考えております。
つまりバックレた以上、大抵は二度と出勤しない(できない)ってことですからね。
バックレは、言うまでもなく周りの人たちへ迷惑のかかる行為です。
特に信頼を損なう可能性のある風俗店にとって、キャストのバックレは許されざる行為の筆頭。
ついでに言うと、風俗業界は面接バックレもけっこう聞く話では有ります。
いわゆる面接を取り付けたのち、予定時刻に女性が姿を現さないというアレです。
まあ…いろいろと足踏みしてしまう気持ちは分かるんですけどね。
それでもお店には迷惑がかかってしまうから…やっぱりバックレは良くありません。
風俗嬢が当欠・遅刻・バックレする理由
だって人間だもの…とイキナリ言いわけから入っていくのもアレですが。
私たち風俗嬢が予定通り出勤しない(できない)のにも、それなりに理由があります。
不可抗力もあれば、身勝手なものだと思われても仕方がないようなものまで。
この項にあるものが全てではありませんが、代表的と思われるものをそれぞれ紹介していきますね。
体調不良、不測の事態など(いわゆる不可抗力な理由)
電車などの交通機関の乱れや、家族の看病、それから自分自身の体調不良。
上記を理由とした、いわゆる不測の事態による遅刻や欠勤が挙げられます。
別に統計を取ったワケではないので、どの割合が多いとかの断言はできませんが。
またお店サイドからすれば「電車の遅延に関しては、よほどのことがなければ理由にならない」といった声もありますね。
確かに、我々も社会人ですからね。なるたけ早め早めの行動が大事なのは事実です。
体調管理に関しても、ある程度は自分の責任というか。
「コンディションを整える事からが仕事」だって思うところもあるといいますか。
少なくとも出勤の前日に遊びほうけて、当日ダルいから仕事は休みにしちゃおう…なんてのは言語同断です。
「仕事へ向かう」という大前提がある以上は、ある程度不測の事態に備える心構えも必要かと思います。
ただ女性は月に一度、コントロールの難しい「生理」がありますもので。
身体を張っての稼業ゆえ、むしろこの点には大いにご理解をいただきたいと思っております。
噓をついてでも休みたくなる「何か」が発生
これについては、そうですね…。
パートナーが急に休みになって遊びに行きたくなったとか。
空があんまりにもキレイで、気づいたら反対側の電車に飛び乗っていた…とか。
理由は色々あると思うんですが。
いわゆる、他人からは理解を得られない理由ってヤツでございます。
つまりはサボり…ですね。
人それぞれにわき上がる理由があるとは思いますが、やはり社会人としてはアウト。
「遅刻せざるを得ない」「休まざるを得ない」というよほどの場合でなければ、基本的に私たちは出勤すべきです。
私だって疲れてるときは”休みてえ音頭”を口ずさみながら身支度してますからね。
まさに日々、己の良心との闘いなわけですが…。
やっぱりお世話になってるお店のことを考えると、簡単には休めないっす。合掌。
ガチで心が病む
「よほどのことがなければ出勤すべき」とお伝えしましたが、
その「よほど」に当たる理由のひとつがコレ。心の疲弊です。
そもそも誰にとってもストレスの種なんです。仕事ってのは…。
知ったようなことを言いますが、本心でございます。
だけどそこをグッと耐えながら頑張るワケですよね、私らは。
(毎度夢を壊すようで、申し訳ございません)
でもですねー…。
やっぱり時にはキッツいなー、ってなるんですよ。
本番強要についての記事でもお伝えしていますが、日に何度も本強を迫られると、メンタルがそーとー削られます。
そんなとき私は上記イラストのように、定期的に鎌倉の海を眺めながら度の強いお酒をストローで飲まなければ自分が保てません。
少なくとも私の場合は、ですが…。
ただ取ってつけるようですが、全てのお客様に対してストレスを感じているワケではありません。
むしろ積極的に”癒してあげたい”って思う方も、たくさんいます。
「高い金もらってんだから、甘えてんじゃねーよ」って言われたら、何にも言えませんが。
もちろんガンバらないといけないのは分かってます。
だけど、どーーーーーしても気持ちが追っついてこない時があるんです。
そんなときはごめんなさい。休みます。
社会的に信頼を損なうリスクを超えて、心が悲鳴を上げているとき。
それに真っ先に気づくチャンスを与えられているのは、自分自身です。
だから「●●のために稼がなきゃ」って頑張るのも大切ですが、
自分自身をメンタルを守ったり、意識的に休ませてあげることの重要性も、どうか忘れないでほしいと思います。
風俗嬢が当欠・遅刻・バックレするリスク
風俗店というのは、私たち風俗嬢がいなければお客様へサービスを提供できません。
お客様からお足をいただくためには、私らがやることやらなきゃいけませんからね。
だから私たちは労働の対価として、高額なお金をいただけているワケですし。
その分、お店やお客様の期待に応えなきゃーイカンわけであります。
ですがもし、予定通りに出勤できなかったり、欠勤してしまったらどうなるか…。
そういった、いわゆる女性側のリスク面から、この問題を考えてみようと思います。
お給料が減る
出勤すべき日に仕事をしなければ、お給料はもらえません。
欠勤なのか、遅刻なのかに違いはあれど、いずれにせよ自分の稼ぎに対しては悪影響ですよね。
これはピンサロのように時給制であっても、ヘルスやソープなどの出来高制であっても、つまるところは同じだと思います。
また先に述べたことですが、面接をバックレてしまうと「面接をキャンセルしたそのお店」はもちろんのこと。
「系列店」での面接も難しくなってしまうケースがあります。
グループの方針として「何度でも応募してきていいよ」と言ってくれるお店も中にはありますが…。
やっぱり女性側にも後ろめたさは残りますし、なにより「それが当たり前」みたいになってしまうとチョット危ういかな、と。
「世間一般のまともな価値観からズレない」っていうのも、長い人生の上では重要なことだと思います。
(なんか自分自身にめっちゃブーメラン刺さってる気もしますが…)
お客様からの信頼を失ってしまう
あなたのことを指名してくれるお客様がいるのであれば、
その方が予定通りのタイミングで遊べないのは非常に残念なことです。
そしてもし(当欠や遅刻などを理由として)キャンセルが度々続いてしまうようであれば、
次第にお客様の心はあなたから離れていってしまうでしょう。
これはフリーのお客様にとっても同じことで…。
新たな出会いというか、今後における「指名客になってもらえるチャンス」を失っていることにもなります。
私たちは「仕事の機会をもらってナンボ」ですからね。
そのためにも予定通りに出勤(待機)しているっていうことが、とても大切なんだと思います。
スタッフさんとの信頼関係にヒビが入ることも
例えばワタクシなぎさが本指名された時には、もちろん私がそのお客様につくのが筋なわけですけども。
フリーの時って、キャスト側は誰が呼ばれるか分からないじゃないですか。
つまりは、スタッフさんのさじ加減というか。
選んでもらわなきゃイカンわけですよ、「こういう時はアノ娘だな」って。
だから「あいつ当欠とか遅刻ばっかで、迷惑かけまくってるからな…」なんてスタッフさんに思われてたら、えらいこっちゃですよ。
風俗の閑散期・繁忙期の記事や、本指名されるコツの記事でもお伝えしてますが、
シーズンごと、お客様の数に浮き沈みのある風俗業界において、お客様やスタッフさんとの信頼関係は非常に重要です。
厳しい言い方をすれば、ある意味ここでも競争社会みたいな側面がありますし。
お引き立ていただくには、キャスト側にも相応の努力が必要ですし。
しかも私ぐらいにもなると、老いや加齢とも戦ってる、というね。
なんて、ちょっとヤサグレてしまいましたが…。
つまり第一印象も大事だけれど、肝心なのはその後の積み上げだよね…ってお話しでした。
キャストがとるべき対策
対策…といってもですね、そんな「当欠をなかったことにする」「時間を巻き戻す」みたいな魔法とかではありませんけど。
ただ人として、社会人としてどうすべきかって事をまとめただけですが、何かしらの参考になれば幸いです。
理由を正直に話すことが大前提
「休むなら、休む」「遅刻するなら、遅刻する(もしくは遅れるかもしれない)」ってことを、スタッフさんへ正直に伝えること。
対策として、これに勝るものはないと思います。
そしてその際に、あいまいな事を言わないことですね。特に遅刻するとき、もしくはしそうなとき。
お店にとって最悪なケースは出勤予定のキャストがお店に来ないことなので、自分でイメージできる厳しめの状況を伝えておくことをオススメします。
スタッフさんも結果的にその方がフォローがしやすいって言ってましたので、素直にそうすべきかな、と。
それから連絡するときの、謙虚な気持ちも忘れてはいけません。
交通機関の遅れのような「不可抗力の出来事」に遭遇したとしても、遅れるのが当然といった態度で連絡するのはNGです。
そんな連絡を受けたらスタッフさんも、なんだコイツ…!ってなるでしょうからね。この辺りも信頼の積み重ねでござんすね。
できるだけ早く、可能ならお店からの出勤確認前に連絡する
ちゃんと連絡できる人。
私が風俗業界で働いてみて、これができるだけでも割とよい評価をもらえると思います。
①キャストとしての人気は上々だけど、連絡面でルーズな子
②人気はまずまずだけど、報告・連絡・相談が正確でスピーディな子
上記パターンどちらの女性を優先・優遇するか…これはお店によると思います。
女性側のその他もろもろの勤務態度も関係してくるでしょうしね。
でも少なくとも、お店への連絡・報告をしっかりすることで、
「人気もないし、連絡もまともにできない子」という悲しい烙印を押されずには済みます。
だからめんどくさがらず、出来るだけ早めにお店へ連絡しちゃいましょう。
もちろん連絡をちゃんとしてさえいれば、どんだけ休んだり遅刻したりしても問題ない、とかじゃないですけどね?
くどいようですが、大事なのはあくまで信頼の積み重ねなのでございます。
ありきたりな噓はつかない
どうせつくなら、上手なウソを…って、当欠や遅刻を助長しているつもりはありません。
ただあんまりにもヘタクソな噓というのは、むしろスタッフさんの心を折るのではないかと思いまして。
風俗嬢のお仕事って、時にはパートナーや家族にも、噓をつかなければいけないことがありますよね。
さまざまな状況に置かれる中で、きっと正論だけでは乗り切れないこともあるはずです。
だけどその裏で…キャストの穴埋めに立ち向かう、スタッフさんの激務も間違いなく存在しているわけで。
(なによりお客様に対して迷惑がかかりますし)
スタッフさんの中には、もちろん怒る人もいる。
噓とわかっていながら、それを飲み込んでくれている人もいる。
どっちが良いとか、悪いとかじゃなく、スタッフさんも「バレバレのウソを聞くのは疲れる」ということです。
そこでしょーもないウソをつく娘とレッテルを張られてしまったら、
よっぽどの人気嬢でない限り、あんまりお店で良い扱いを受けることはできないと思います。
ここに噓をつくテンプレを載せて蔓延させてしまっては意味がないので、噓のつき方に対する詳細は割愛しますが。
遠方の親戚が一年のうちに何人も亡くなることは、まれだと思うんです、ですよ…。
もうちょっと、こう、ヒネる必要があるんじゃないのかなと。
いやまあ本当にそうなることも、もちろんあるとは思うんですけどね…。
とにかくできるだけ、キャストとスタッフ間で互いを責め合う・憎み合う関係になるべきではないですよね。
なにより、結果的にお客様が楽しめないってところに繋がってしまうから。
だからできる限り誠実に。いざという時には上手にウソをつく。そんなスキルも必要だと思うのです。
これは大前提として、節度というものをわきまえた上での話ですが。
その方が、いろんな人の悲しみが小さくなる(と思う)から。
自分の体調のクセを知る
自分の体調のバイオリズム(浮き沈みの流れ)を知る。
これは別に病院へ行って検査をどーこーして…とかじゃなく。
季節柄、自分は秋口にカゼを引きやすいな、とか。
最低5時間は寝ないと調子が出ないな、とか。
朝ご飯は食べた方がアタマとカラダがよく動くなあ、とか。
そういった自分自身の体調を観察して、元気に生活できる習慣を見つけておくのが大事、ということです。
「なんとなく」でも日々暮らすことはできますが、ワタクシどもも一応はサービス業のプロですからね。
明日に備えるという意識の積み重ねは、きっと稼ぎに繋がります。
そして遅刻や欠勤の可能性も、かなり抑えられるはずです。
私でいえば「もう一杯飲みたいけど、体調と睡眠時間を考えると、ここはステイ…」みたいなね。
(我ながら、なんて限定的な例え…)
風俗嬢が休む・遅れる理由は人それぞれ。とにかく連絡だけはしよう!
できることなら誰だってちゃんと働いて、その分のお金を胸を張ってもらいたいはずです。
だけど上手くいかない時もある…。
生きていれば、予想外の出来事はたくさん起こりますから。
そんなとき、他人に迷惑がかかりそうだなと思ったら、被害ができるだけ小さくなるように頑張ってみましょう。
(私もだれかれ構わず謝ったりするのは好きじゃないし、怒られるのも大キライですけど…)
結局のところ、すべては自分に還ってくるような気がしてますし。いいことも悪い事も。
だから遅刻・欠勤に限らずですが、
仕事をする上で「他人に迷惑をかけないように気をつける」ってとても大事なことなんだと思います。
最後にまとめますと、
-
・基本的にお客様にも、スタッフさんにも誠実に。噓はつかないにこしたことはない。
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・だけどお店に必要以上に圧をかけられたり、頑張りすぎて心が壊れてしまっては元も子もない。
-
・いざという時は、自分の心と身体を休めることを優先する。
-
・無理をしたり、嘘をつく前にセルフチェック・セルフケアを意識的に行う。
-
・上手なウソをつけた方が穏便に済むこともあるが、方便を使うか、正直に話すかは状況次第。
この問題について、全方位的な正解というのは無いと思っています。今のところ。
もちろん私たちは、なんとなくダリーな…くらいで休んではいけません。
でも無理のし過ぎは、もっといけないと思ってます。
だから風俗の仕事ってかなり大変だし、相応の覚悟が必要だと思うんですよね。
記事の中で話した当欠・遅刻・バックレについては、風俗店に限らずきっとどんな仕事でもそうなんですが…。
人間は機械じゃないから、何でもキレイに割り切れるとは限らない。
だからいざという時は、まず自分自身を守ることが大切です。
たかが、されど、接客業。
もちろんここまで言うからこそ、私たちも頑張らなければいけません。
お店にはお客様に対する責任があり、お客様にはお代を払った分だけ、お遊びを存分に楽しむ権利がありますから。
最後に当欠・遅刻に対する壮大な言いわけみたいになってしまいました…。
が、それだけじゃないんです。もし私の文章が稚拙でそれが伝わらなかったのだとしたら、申し訳ございません。
いろいろとお話しさせていたたいた分、ここまでに記したことを胸に留め、私も頑張っていこうと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!