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お疲れ様です。いろんな意味で春の訪れを待っているなぎさです。
…冗談はさておき、今回は「パネマジ」についてのお話をご紹介致します。
パネルマジック、通称パネマジ。
正直風俗店で働いている私からすると、ちょっと取り上げにくい話題です。
ですがこの「パネマジ」に対する考えを整理して、見つめ直すいい機会かなとも思いましたもので。
せっかくこういったブログもやっていることですしね。
さてこの度の記事は、構成が前後編に分かれております。
今回の前編では「実のところ、お客様はパネマジについてどう思っているのか?」について。
次回の後編では「お店や風俗嬢サイドから見た、パネマジ事情について」を私の経験と周囲の声とを基に、お話させていただきます。
風俗店で遊ぶ人間と、働く人間。
その狭間にあるパネマジのボーダーラインは、どこにあるのか…。
デリケートな話ですので、どうか温かい目でご覧いただければ幸いです。
風俗におけるパネマジとは
風俗の世界に触れた事のある人なら、まずまずご存知なことと思いますが。
パネマジとは「風俗嬢の在籍写真(パネル)と実物の女の子の容姿がかけはなれていること」を指します。
つまり過度な修正を行った結果「パネルの方は美人さんだけど、実際に会ってみると魔法が解けたように容姿レベルが落ちている」。
これがパネマジです。
お客様から「女の子の顔が全然違う!パネマジだ!」と、怒りをあらわにするのを度々聞くと胸が痛くなります。
これは私のみならず、風俗店で働く多くの女の子がモヤモヤした気持ちを抱いているのではないでしょうか。
何より私自身も写真の加工技術には少なからず?お世話になっている身ですし、キレイに映っていた方がうれしい気持ちも確かにございます。
そんでもって
「女の子をかわいく写してあげたい」
「少しでもお客様をつけてあげたい」
そういったお店サイドの想いもね。あるんです。
だから“ある程度の写真加工”はご容赦いただきたい、というのが正直なところで・す・が。
「そりゃ、そっちの都合だろ」と言われればごもっとも…。
さすがに私もお店側の理屈だけで開き直れるほど、キモは座っておりません。
この理屈だけでいったら、時にはお客様の気持ちを裏切ることにも繋がっちゃいますし。
ていうか、実際怒っている人はかなりいるはずですし。
パネルや写真を見て女の子を選んでいただいている以上、そこにはかなりの期待が込められている。
これは間違いないでしょうし。忘れちゃいけないことなんですよね。
パネマジに対するお客様の想いとは
パネマジに対するお客様のお気持ちは、そりゃもう痛いくらいにしっかり届いています。
時にはネット掲示板で、時にはプレイ前後の会話で直接。話のタネは絶えません。
ここではその中でも多かったご意見や、印象に残ったお客様の声を紹介しますね。
慣れているお客様ほど期待と不安が入り乱れるもの
風俗に慣れているお客様ほど、パネマジには敏感な傾向にあるようです。
これはとあるお客様が、風俗を初めて利用した時のお話。
お店の写真を眺めていると、そこには超どストライクの美女が!
お客様はその子に運命的なものを感じ、即指名したそうです。
そしてワクワクしながら風俗嬢の到着を待っていました。
頭の中は彼女とどんなプレイをするかで満たされ、下半身はすでにケ◇ッグコンボ状態です。
しかしやってきた風俗嬢を見て、彼はガク然とすることになります。
そこに立っていたのは、在籍写真とは似ても似つかない風貌の女性でした。
初めての風俗利用だったため、そのまま場の空気に流されたままサービスを受けたそうなのですが。
それからと言うもの、風俗で遊ぶたびにパネマジが頭をよぎるとのこと。
「こんなかわいい子が?いやでもパネマジだろ。」
「待て待て、本当にかわいいかもしれないぞ」
こんな感じで天使と悪魔が頭の中で戦って、期待と不安が入り乱れるようになってしまったんだとか。
風俗とは本来、エッチなドキドキを味わうのが目的ともいえます。
それを踏まえると、これは本当になんと申し上げて良いのやら…。
でもこの手の葛藤は、風俗で遊ぶ上ではつきものだと割り切っている方にも何人かお会いしたこともあります。
さすがというか、ありがたいと言うべきなのかは迷いますけど。
こちらのお客様とは久しくお会いしていませんが、失敗談的な形で終始和やかにお話ししてくれたのがせめてもの救いでしたね。
「逆パネマジ」が驚きの結果をもたらすこともある
反対に、写真の激しい加工がお客様にとって良い方向へ働くパターンもあります。
割と身近な所の話なのですが、かなり容姿の整った子Aちゃんという美人ちゃんが入店しまして。
「うわ、こんな子入ってきたら私の出る幕ないぜぇ」なんて思っていました。
ところがどっこい。
いざ出来上がったプロフィール写真を見ると、な〜んか所々おかしいんですよ。
いや、この子は確かにかわいい。かわいいんですけど…。「実物の方がもっとかわいくない?」って感じなんです。
たぶんこれは本人含め、みんながそう思っていたんじゃないかと。
私のお店は「パネマジだ!」と叫ばれるほどの過剰な加工は行っていないんですが、それがかえって災いとなったのでしょう。
目とか顔のハイライトをすこーしイジったせいで、Aちゃんの美顔バランスが崩れてしまったということですね。
そりゃー天然素材でいけるに越したことはないですもん。やっぱ。
そんな子ほとんどいないって話ですけど。
結局ミビョ〜な写真イジリのおかげで、Aちゃんは新規のお客様からそこまで指名してもらえませんでした。
ですがフリーで付いた方のリピート率は、そりゃもうエゲツなかった。
当時のお客様も、さぞ驚いたでしょう。
このように写真の方が逆にブサイクになっている状況は、「逆パネマジ」と言われています。
残念な事に、お店の思惑が完全に裏目に出るパターンですね。
ちなみにAちゃんは、その後数ヶ月で辞めちゃいました。
本指名は多かったから、たっぷり稼いだのかな。やっぱ美人ってうらやまし…。
顔だけじゃない!体型パネマジに失望する人も
巨乳じゃなくて貧乳。スレンダーじゃなくてぽっちゃり。
顔以外に過度な加工が行われた「体型パネマジ」。
こちらについても、お客様から悲嘆の声が寄せられております。
胸の大きさや体型は、ルックスと同じくらい大切なポイント。
もしくは、それ以上に重きを置いているというお客様もいらっしゃることでしょう。
例えば貧乳の子にはできない、巨乳ならではプレイを楽しみにしている場合もあるでしょうし。
人によっては、絶対に譲れない好みのスタイルがあるはずです。
もしイメージと全く違う子が相手することになったら、それだけで満足度は右肩下がり間違いなし。
風俗嬢としてもリピートは期待できないので、双方にとってマイナスでしかありません。
百歩譲って顔の修正はまだ許せるけども、せめて体型だけは限りなくリアルであってほしい。
そういった想いを抱えるお客様もいらっしゃるはずです。
顔と体型。
どちらを重要視するかで意見は変わるかもしれませんが、2つともイジられたら在籍写真も参考にならないでしょう。
この業界における写真加工の技術進歩は、必ずしもプラスに働くとは限らないのかもしれません。
シミもシワも隠され。油断の肉も消し去れる。
本音を言えば非常に魅力的というか、助かりますけども。
でも、やっぱり程度によりますわな…。
プレイ前の念押しで被害抑制。あまりに許せないパネマジにはチェンジかキャンセルもアリ
風俗業界では、もはや当然のように行われている写真修正。
本音を言わせていただくと、パネマジが完全になくなる可能性はかなり低いと思われます。
ですがあまりにも酷い加工に伴うパネマジは、私自身も快く思ってはいません。
これ以上ないくらいに期待させておいて、実際に会ったらガッカリ…。
お客様もショックでしょうが、写真と比較されて落ち込む風俗嬢も結構いるのが実状です。
もしあんまりにもヒドいパネマジに遭遇してしまった場合、チェンジやキャンセルをおすすめいたします。
キャンセルは料金を取られるケースがほとんどですが、チェンジを1〜2回無料にしている風俗店もありますので。
まず風俗嬢の私からこれを言うのも、どーかと思いますけどね。
でもきっとお客様からしても、チェンジやキャンセルってものすごいストレスだと思うんです。
だからキャスト選びの段階で、お店に女性の好みを伝えておくことは大切かと思います。
これですべてのパネマジ被害を食い止められるかというと、そんなことは無いでしょうが…。
お店も出来る限り、お客様のオーダーに応える義務がありますからね。
ある程度はお店のキャスト層の厚みと、その時のタイミングで決まっていく…ということになりますでしょうか。
現場からは、以上です!
風俗嬢のパネマジへお客様が怒るのはある意味まっとう
でもやっぱりイヤですよね、あんまりにも斜め上な感じの子が来たら。
だから私もお客様と初対面したときの、あの一瞬の間があまり好きではありません。
怖いんですよね。目は口ほどにものをいうってコトワザもあるくらいだし。
「意外とそんなもんだよ」とパネマジに対して達観していらっしゃるお客様も、中にはいらっしゃるんですが。
あまりその考えに甘えてはいけないというか、しっかり怒りや不満の声も胸に留めておかねばと思う次第です。ハイ。
とはいえ、
体型維持のための食事制限・エクササイズ。
メイク技術の研究から、美容整形に至るまで。
突き詰めれば自分のため、女性としてキレイであるためにでしょうが。
お客様にご満足いただくために、女の子たちもその身を削りながら頑張っております。
全てに対して寛容に、とは申しません。
ですが「お引き立ていただいたからには、全力でご満足いただけるようサービスする」。
そういった気概を持った女性陣がたくさんいるということも、どうか忘れずにいただきたいのです。
顔はちょっとアレだけど、なかなか良かったなって。そう言ってもらえればいいなと。
私もどっちかっつーと、そっち狙いです。
どこまでが許容範囲で、どこからが「ウソ扱い」になるのか。考え方にも個人差があるから難しいとは思います。
なんにせよ写真を加工する側の”良心”が鍵になっているのは、間違いないですね。
というわけで。
今回は風俗店を利用するお客様側からみた、パネマジに対する考えをご紹介致しました。
最後は私の言い訳タラタラな感じでしたけども。
次回は立場としては対となる、「女の子や風俗店側からの意見」を中心にお話を進めさせていただきます。
よろしければ是非ご覧になってみてください!