【パネマジとは?】超えてはならないボーダーラインを考える(後編)

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この記事は約 8 分で読めます。

お疲れ様です、なぎさです。
今回の記事は「風俗嬢のパネマジ問題」の後編となります。

前回の記事の中では、「風俗嬢のパネマジに対するお客様の想い」を中心にお話しさせていただきました。

「トラウマ級のパネマジに遭うと、その後も疑心暗鬼になってしまう」
「写真加工について、ある程度許容(覚悟)してくださっているお客様もいる」
「顔だけでなく、体型パネマジに失望するケースもある」
「予約時の確認で被害抑制&場合によってはチェンジ・キャンセルも検討すべき」

こういった、お客様の驚き・失望・トラウマなどの声を紹介させていただきました。

※前編の記事へは、下記リンクからご覧いただけます。

【パネマジとは?】超えてはならないボーダーラインを考える(前編)
お疲れ様です。いろんな意味で春の訪れを待っているなぎさです。 …冗談はさておき、今回は「パネマジ」についてのお話を...

 

そして今回の後編では「パネマジに対する風俗嬢やお店側の想い」を中心にご紹介させていただきます。

「お客様」と、「風俗嬢&お店」。

こと写真加工について言えば、そこには深くて暗い川がある…ような気がしなくもない。
それでも「風俗で遊ぶ人と、風俗で働く人の気持ちがちょっとでも近づいたらいいな」と思って今回の記事を書かせていただきました。

前回からの流れを引き継ぎつつ、私なりの考えをお話しさせていただきます。
どうか、ごゆるりとご覧くださいませ。

風俗店のパネルはキャストにとって大切な宣材写真

風俗嬢自身もパネルマジックが心配です

お店側の本音と建前

風俗店のウェブサイトや、店舗の受付に必ずあるのがパネル写真。
これはつまり、風俗で遊ぶことを決めたお客様の玄関口です。

当然ですが、どの女の子と遊ぶかはほとんどの場合ここで決まります(フリー指名も考えられますが)。
お金を稼ぐために働いている風俗嬢からすれば、在籍写真は自分を売り込む「宣材写真」でもあるんです。

指名してもらえるか。それともスルーされてしまうのか…。

これが、たった1枚の写真で決まってしまうわけです。
とにかくお金を稼ぎたい女の子たちからしてみれば、今後の命運を分ける死活問題。

もちろんお店のスタッフさんも、そのことは痛いほど分かってくれています。

だからこそ、一人でも多くのキャストへ目を留めてもらいたい。
そしてお声をかけていただきたい。これを願わずにいるお店など無いと言ってよいでしょう。

だってそうしないと、お客様は他のお店へ行ってしまうことになりますからね。

少しでも華やかに、そしてより美しく。
女の子たちの魅力を伝えるために、お店も写真加工に自然と力が入る…ってことが言えるはずなんです。

でもその魅力が、目の前まで来たとき余りに違えていたら…。
ゴメンナサイで済まないことも、きっとあるんですよね。

女の子の本音と建前

風俗嬢の写真加工はどこからがアウト?

加えて風俗嬢は女の子である以上、きれいに撮ってもらいたいって願望があるんだと思います。
もちろん私もそうですし。稼ぎたいと思うのと同じくらいに、「今の自分を映した写真」が大切だって思う子もきっといるはずなんです。

お店も「人気嬢にするぞ」「可愛らしく映してあげよう」という気持ちでもって、写真を手配してくれています。

つまり在籍写真には「女性の輝きたい気持ち」と「繁盛店を作りたいというお店の気持ち」。
このふたつが、魅せ方(加工具合)に反映されている
んです。

どこまでの写真加工が許されるものなのか。そしてどこからが”アウト”なのか。
これを一個人が線引きすることは、非常に難しいと言わざるを得ません…。

嬢「自らををもっときれいに」→美しくありたい、指名がほしい。
店「キャストをもっときれいに」→女の子をたくさん指名してもらって、お店を繁盛させたい。

この辺りの想いが行き過ぎた結果、お客様から見てあんまりな女の子は「パネマジ」だと判断されるのだと思います。
繰り返しになりますが、私はあまりにも過度な写真修正を快くは思っていません。

しかし私のように、自分の容姿にわずかな自信を生み出すためにも。
口ほどにも無い胸で、堂々と胸を張るためにも…!

やはり”ある程度”の写真加工はお許しいただきたい、というのが偽らざる本音でございます。

風俗店のパネルは身バレ防止の役割も担っている

在籍写真が担う主な役割として、「キャストのプロモーション」がございます。
まずはこれが一番大切なのは、間違いないですね。

そして実は、それ以外に「キャストの身バレ防止策」としての側面も兼ねていたりします。

世間は広いようで狭い(てゆーか、めっちゃ狭いと思う)。

いつ知り合いが、自分の店舗を利用するか。
そのへんの道すがらで、お客様とすれ違うか…。分かったもんじゃありませんよね。

これは地方に出稼ぎでもしない限り、逃れることのできない風俗嬢の不安材料だと言えるでしょう。
そういった意味でも「パネル写真が実物と直結し過ぎていること」は女の子によってはリスクになるということを、どうかご理解いただきたく…。

お客様の手前、「パネマジ上等!身バレは嫌だから、ガンガンいこうぜ」とまでは開き直れません。
ですけども、強めに写真加工がかかっている方が安心感を覚える子も確かにいるんです。

もちろんそれが「騙し」になっちゃいけないんですけど。
万が一にも人生狂わせたくないって思ってる女の子の想いも、写真には込められてるんでございます。

風俗店の写メ日記や紹介動画で過剰な写真加工を見抜く

私ら風俗嬢サイドから一方的に写真加工への配慮をお願いするばかりでは、ちょっと寝つきが悪いので。
最後にパネマジを回避できるかもしれないポイントを、少しだけお話させてくださいませ。

キャストの写メ日記やお店の動画をチェックしてみる

パネマジの回避策として一般的に知られているのが、「風俗嬢の写メ日記や風俗店の紹介動画をチェックすること」です。

たとえば在籍写真だけを見て、キャストを選んでいる場合。
比較する材料が無いために、実際に女の子に会うまでパネマジを見破るのは難しいといわざるを得ません。

ですが風俗嬢の自撮り写真がたくさん掲載されている写メ日記を見る事ができたなら、話は違ってきます。

もちろん最近では、スマホアプリで写真加工ができますが…。
比較対象となる写真が増える分だけ、”視えてくるもの”もそれなりにあるのではと。

個人で簡単にできる加工修正には限度があり、その精度を均一に保つのは容易ではないでしょうから。

気になった女の子の写メ日記をチェックして、その画像に過度な修正が行われていないか。
またはそれらを在籍写真と比較した時に、見過ごせぬほどの差異はないか。

この点をチェックしておけば、「パネマジによる悲しみ」をある程度遠ざけることができるんじゃないかと思います。

また風俗店のウェブサイトで公開されている動画なんかも、チェックしてみてください。
動画は写真よりも修正が難しく、在籍写真よりも実物に近い容姿が確認できますので…。

(なんか、自分の背中を切りに行ってる気もするけど…しゃーない、しゃーない)

忘れてはいけないこと

忘れずに記しておきたいこと。
それは在籍写真の作成に携わっていただく、カメラマンさんやデザイナーさんへの感謝です。
やはりプロの方々の手によって仕上がった写真のクオリティは非常に高く、自然かつ絶妙な塩梅でキャストの魅力を引き立ててくださっております。

キャストの魅力を引き出すこと(自信を引き出してくれること、とも)。
そして、偽りなくその輝きをお客様へ伝えること。

言うなればお客様とキャストをつなぐ架け橋として、その力を遺憾なく発揮してくださっているプロフェッショナルな方々。

こういった方々の見えざる苦労や努力を忘れてはいけない、と思いまして。
時に自らもその恩恵にあずかる身として、ひとつひとつの写真や動画にたくさんの人の血と汗が流れている…と胸に留めておこうと思っています。

パネマジのボーダーラインは「風俗嬢をほどよく美しく」~「お客様が不快に思わない」ところまで

風俗嬢の写真加工にも限度があると思います

やっぱり大事なのは、バランスなんだと思います。
でもそんなん主観じゃん。言うだけ言って、答え出てないじゃん、みたいなね。

確かに、そうなんですけども。

パネマジに対するお客様の想い、そして風俗嬢の考え方。
個人的にどちらかをないがしろにするってことは、できません。

働いている女の子たちも、決してお客様を騙すつもりはなく。
可能な限りきれいに写りたい、という気持ちが中心にあるという事なんです。

結果的にそれがお客様をガッカリさせている側面も、あるのかもしれません。
ですが私たち風俗嬢は、自らの一番大切な“女”をお客様へ提供する上で、やっぱり輝いていたいんですね。

だから、つまりは。
メイクに注力する女の子もいれば、少し身体をイジっちゃう人がいるのも、全ては”努力の一環”なのです。
このあたりの考え方や価値観は人それぞれですし、パネマジと同列に語るべきではないのかもしれません。

修正のキツ過ぎるパネマジについては、どちらかといえば私は反対寄りです。
でも「ある程度の加工はあってほしい」というのも、パネマジについての偽りない気持ちだったりします。

したがって、お店によって写真加工の度合いは違うものの「女の子をほど良く美しく見せるための修正は許容範囲」なのではと。
これが現時点での私の考えであり、答えです。

それ以上の原型を留めないほどに強い修正は、もちろんパネマジ。
ここにお客様が不快をもよおすNGラインがあり、超えてはならないボーダーラインがあるのではないかと考えています。

主観によるものなので、位置づけが非常に曖昧ですが。
もしこの話が風俗で遊ぶ方、そして風俗で働く方にとって、何かしらのヒントになってくれたなら嬉しく思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

このほか、当サイトには風俗業界にまつわる記事をいくつも掲載中です。
お時間ある方は、ぜひともご覧になってみてくださいませ!

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